猫を預けるペットホテルの選び方
猫を預けるペットホテルの選び方
猫を預ける際には、様々な選択肢がありますが、長期に不在にする場合には特に注意が必要です。
猫は自分の縄張り以外の場所に連れ出されることが苦手な傾向があるため、できるだけ自宅の環境に慣れたままで預けることが望ましいです。
友人やキャット・シッターに頼むのが理想的ですが、時には動物病院やペットホテルに預ける必要もあります。
では、どのようなポイントに注意して、どんな動物病院やペットホテルを選ぶべきなのでしょうか?今回は、猫を預ける際の選び方について考えてみましょう。
ペットホテルとは
ペットホテルと聞くと、ケージが並んだ場所で猫が入れられてしまうイメージを持つかもしれませんが、実際には猫が自宅にいるかのように快適に過ごせるような設備を整えた施設もあります。
ただし、猫にとっては広々とした部屋でも、ケージの中でも自分の慣れ親しんだ縄張りではありません。
猫が初めての場所でストレスなく落ち着いて過ごせる場合は、広い部屋の方が好ましいでしょう。
しかし、臆病な性格の猫の場合はケージの方が安心できるかもしれません。
また、滞在期間が長くなるほど料金が安くなる傾向があります。
また、人気のあるペットホテルは年末年始、お盆、ゴールデンウィークなどは予約が満杯になることが多いため、事前の予約が必要です。
近年では、ホテル内にライブカメラが設置されており、インターネット経由で猫の様子を確認できるホテルも増えています。
預ける前には必ず事前確認
猫を預ける前には、必ず事前にホテルを見学しましょう。
ホテル内が清潔かどうか、不快なニオイはしないかなどをチェックし、預けられている猫の様子を観察することが大切です。
預け先を決める際には、猫が気持ちよく過ごせる環境であるか、スタッフが猫に対して適切なケアを行っているかなどを確認することも重要です。
また、預かる場所のルールや注意事項をしっかりと把握し、必要な書類や予防接種の証明書などを持参するようにしましょう。
安心して猫を預けるためには、事前の確認が欠かせません。
信頼できる猫ホテルを選ぶための基準
食べ残しの食事や汚れたトイレを防ぐために、食事やトイレの管理が行き届いているかを確認しましょう。
また、スタッフの対応や在駐時間も確認する必要があります。
万が一、猫が具合が悪くなった場合、提携している動物病院や料金設定についても事前に確認しましょう。
さらに、下記の基準を満たしているかも確認する必要があります。
1.
動物取扱業の登録があること
猫ホテルは、動物取扱業の登録が必要です。
ホテル内に登録証が掲示されているか確認しましょう。
2.
猫専用スペースが用意されていること
猫だけのスペースが用意されている施設を選ぶようにしましょう。
犬や他の小動物が同じ部屋にいる場合、猫は大きなストレスを感じてしまいます。
3.
ワクチンや駆虫が義務づけられていること
ワクチン接種やノミ・ダニの駆虫が必要とされている施設を選ぶことが大切です。
このような規約がある場合、健康管理がきちんとされている猫が預かられていると考えられます。
4.
脱走防止策がとられていること
猫宿泊エリアから外に出るために、最低でもひとつ以上の扉が設置されていることを確認しましょう。
自動ドアではなく、扉を踏まない限り開かない仕組みであることが望ましいです。
これにより、猫が外へ飛び出さないように安全対策が行われています。
5.
換気と空調
猫の宿泊エリアが適切な温度で管理されており、ウイルス感染を予防するために空気清浄機などの対策がされていると安心できます。
猫が暑すぎたり寒すぎたりしないように、環境が整っていることが重要です。
室内にいる猫の消毒方法
猫を室内に飼っている場合、そのスペースを消毒する方法や使用する消毒薬について確認しましょう。
消毒に使用するものを持参する必要があります。
もしも猫が新しいフードに急に変更される場合、猫は食べることを拒否したり、お腹の調子が悪くなることがあります。
そのため、猫が普段食べているフードや缶詰などを宿泊期間よりも多めに持参しましょう。
また、家で使用している食器を持ち込む方が良いでしょう。
猫のリラックスを促すために、自宅で使用している猫のベッドやニオイがついた毛布なども持ってきてあげてください。
また、猫の性格や日常の様子をメモに書き留めて、スタッフに渡しましょう。
メモには、猫が食事をする時間、量、内容、回数、留守の間の連絡先なども忘れずに記入します。
猫の体調が悪くなった場合、かかりつけの動物病院に連れて行ってもらえるように、連絡先を教えておくことも大切です。
ワクチンやノミ・ダニ駆虫の証明書などのコピーも持参することをおすすめします。
猫を預ける場所は動物病院かペットホテルか?
もし猫が持病を持っていて特別な療法食や治療が必要な場合、かかりつけの動物病院に預けることが一番安心できるでしょう。
ただし、動物病院は治療のために通う場所であり、他の猫がいる場合、感染症を持っていることも考えられます。
もし預ける動物病院が、別のホテルスペースを用意していて、入院している病気の猫とは別々にスペースを確保している場合は、安心して預けることができます。
ただし、入院施設しかない場合は、動物病院の先生に相談してください。
ペットホテルと同様に、猫専用のスペースが確保されていることが必要です。
もしも猫を飼う前から頻繁に家を空けることが分かっているのであれば、猫を預けるために子猫の段階から月に1度、もしくは定期的にペットホテルに預けて慣らしておくことをお勧めします。
何度も預けることで、猫にとってその環境が慣れてくるため、ストレスも軽減されるかもしれません。
環境適応が難しい猫についての対処法
もしも、あなたの飼っている猫が非常に警戒心が強く、他の家族以外の人にはなかなか懐かないタイプである場合、動物病院に連れて行く際にも威嚇したり、深刻な場合にはお漏らしして抵抗するかもしれません。
このような状況の場合は、なるべく家の中にいることができる人、つまり預かってくれる人にお願いすることがおすすめです。
環境が変わることに対応できない猫は、ストレスからさまざまな病気になる可能性もあるので、注意が必要です。