猫の尻尾でコミュニケーションしよう!尻尾の動きで猫の気持ちが分かる!
猫の尻尾でコミュニケーションしよう!尻尾の動きで猫の気持ちが分かる!
猫が普段は名前を呼んでも反応しないことがありますが、耳が少し後ろに傾いたり、しっぽが少し揺れたりしたら、あなたの声は猫に届いていますよ。
ただし、すぐに反応しない理由は、気分が乗っていないか、他に注意を引くものがあるか、またはのんびりと休んでいる可能性もあります。
猫の言葉はわからないかもしれませんが、猫のボディランゲージを理解することで、猫との関係がより良くなるでしょう。
猫のしっぽの動きで「猫の気持ち」を読み解いてみましょう。
猫の尻尾の動きを見てみよう!
尻尾を垂直に立てて、軽やかな足取りで近づいてきてスリスリ
このしっぽの動きは、猫が安心している場所にいて、気分が安定し嬉しい、ご機嫌、おねだり、甘えたいときのサインです。
友好関係にある猫同士も同じようにしっぽを立ててすり寄り、挨拶を交わします。
しっぽを立てることで、お尻のニオイを嗅ぎやすくなり、相手に敵意がないことを示します。
また、子猫の頃には母親にお尻をきれいにしてもらうことがあるため、しっぽを立てる行動は名残りといわれています。
尻尾を立てて人の身体や脚、家具にスリスリする
この行動は、額やお尻の付け根にある臭腺から、人間にはわからない程度のニオイを出して相手にすりつけるものです。
尻尾を立ててスリスリすることは、友好的な挨拶の一環であり、「これは私のもの」という所有権のマーキング行動でもあります。
この行動によって、猫は他の猫や人に「ここは私の領域」と主張しているのです。
猫のしっぽの動きによる様々な心理状態の表現
猫はしっぽを使って自分の気持ちや意図を表現します。
しっぽの動きによっては、猫の機嫌や興味、不機嫌さ、抱っこしたくない気持ち、怒りや警戒心などが伝えられます。
猫の機嫌が良い時のしっぽの動き
猫が尻尾を揺らしている時は、まだまだ機嫌が良くても、あまり構われたくないという気持ちを表しています。
猫は「はいはい、わかってるわよ」という感じで、まだまだ機嫌は良いけれど、少しのんびりしていたいという状態を示しています。
猫が興味を引かれている時のしっぽの動き
猫がしっぽの先端だけに力を入れて小刻みに動かしている時は、何か興味を引かれているか、狙っている時のサインです。
猫は狩猟動物であり、大きな動きよりも小さな動きに興味を持ちます。
身体を低くし、しっぽで間合いを計りながら、飛びかかるチャンスをうかがっています。
また、じっと動かない時は、その場所が安全かどうかを確認しているか、次にどう行動するかを考えている可能性があります。
猫が不機嫌な時のしっぽの動き
猫がしっぽ全体を左右に早く揺らしている時は、不機嫌な状態や構われたくない時のサインです。
しつこく構い過ぎると、猫を本格的に怒らせてしまうことがあるため、このサインを見たら、猫を過度に構わないように注意しましょう。
しかし、少し時間をおけば猫はすぐにリセットして元の状態に戻るので、安心してください。
猫が抱っこされている時のしっぽの動き
猫が抱っこされている時にしっぽを揺らす場合は、早く降ろしてほしいという合図です。
猫はこの時点では抱っこされる気分ではないので、降ろしてあげると喜ぶでしょう。
猫が怒っている時や警戒心を表す時のしっぽの動き
猫が尻尾をふくらませて全身の毛を逆立て、耳を後ろに倒し、身体としっぽも弓なりにし、爪先立ちする場合は、自分の体を大きく見せようとしていることを意味します。
怒っている時や警戒心を表す時によく見られるしっぽの動きです。
ただし、猫同士のケンカの場合は、強い方は頭を上にして身体を小さくし、弱い方は頭を下げて身体を丸くしていきます。
また、ケンカモードの猫同士は異様な鳴き声を上げることがありますが、これは町内中にまで響き渡るほどのものです。
猫のしぐさによる感情の表現
猫が怯えている、不安感を抱いている、あるいは警戒心がピークに達している時、股の間に挟みながらしっぽを下げ、背中の毛を逆立てることがあります。
これは猫が怖いと感じているサインです。
そして、また、猫の尻尾の長さによる違いもあります。
尻尾の長い猫というのは、一般的に跳躍力など運動神経が優れている子が多いです。
長いしっぽは木登りやジャンプの際にバランスを保ちやすくなり、細い枝渡りや高速で走る際には「舵」として機能します。
しっぽの長さがあるため、猫は自分のしっぽだということを忘れて、まるで猫じゃらしのようにしっぽを追いかけてクルクル回ったり、遊んだりします。
したがって、しっぽの長さによって猫の運動能力や遊び方も異なるのです。
以上のように、猫のしぐさだけでなく、鳴き声や耳の動きなどからも猫の気持ちを読み取ることができます。
しっぽや他の身体の部位の動きを注視することで、猫の表現する感情についてより詳しく理解することができるのです。