猫の抜け毛対策、やるなら「今でしょ!」
猫の抜け毛対策、やるなら「今でしょ!」
猫はもともと抜け毛が多い動物です。
特に春から秋にかけては、大量の毛が抜ける換毛期を迎えます。
抜け毛は家中に散らばり、ソファーや洋服にもつきます。
そのため、猫を飼っている人は外出前に全身コロコロ粘着テープで毛を取る必要があります。
猫の健康を守るためにも必要なグルーミング
そもそもこの抜け毛ですが、猫の体に深刻な問題を引き起こすことがあります。
猫はセルフグルーミングとして全身の毛を舐めますが、換毛期にはいつもより多くの抜け毛を舐め取り飲み込んでしまいます。
通常は、舐めた毛は吐いたり、便に混ざって排出されますが、多量の毛が胃や腸にたまってしまうと、深刻な状態になります。
「なんだか食欲がないなぁ~」「いつもよりおとなしいけど、どうかしたのかな?」と心配になり、動物病院に連れて行っても、毛球はレントゲンに映らず、原因がなかなか特定できないことがあります。
したがって、猫の毛が抜ける時期には、普段以上に丁寧にグルーミングし、一気に毛を取り除くことが大切です。
また、猫の体に触れることで、健康状態もチェックすることができます。
用意するもの
グルーミングには、コーム(クシ)が使えますが、写真で使用しているファーミネーターと呼ばれる道具を使うと、便利です。
ファーミネーターはクシ状になっており、猫の皮膚への負担は少ないです。
力を入れずに毛並みに沿って流すだけで、たくさんの毛が取れます。
5分程度梳かすだけで、ほらこれです。
ファーミネーターは、外側の硬い毛であるオーバーコートだけでなく、内側のアンダーコートも取り除いてくれます。
ずっと軽くなったら、次にはコロコロの粘着テープを使用します。
猫の毛玉を吐き出させるための方法
猫の毛玉を取るためには、猫には強力なテープではなく、やさしいテープを使用することが大切です。
テープを毛に沿って優しく転がすことで、毛玉を取り除くことができます。
しかし、実は特別な道具を使わずに、素手でも毛玉を取ることができます。
その際のポイントは、手をわずかに湿らせておくことです。
猫が体を触られることを好む場合は、毎日5分間、手のひらや指で全身マッサージを行うことで、余分な毛を取り除くことができます。
この際も、猫の毛の流れにそって行うことが重要です。
猫の毛を吐き出させる助けとなるアイテム
猫の草(エン麦などとも呼ばれます)は、市販されています。
猫の中には全く興味を示さない個体もいますが、もし猫が好むのであれば与えることができます。
この草の葉には細かいトゲトゲがあり、これが猫の胃を刺激して、吐きやすくさせます。
ただし、特に栄養成分があるわけではないので、必ずしも与える必要はありません。
ただし、猫が嘔吐したいとしてもなかなか吐けない場合などに与えることで、毛玉を吐き出しやすくする助けになります。
さらに、毛玉を排出しやすくするためのサプリメントなども販売されています。
最後の手段はシャンプー
日常的にブラッシングをして、手グシをしてもなお抜けてくる猫の毛。
また、猫の体がべたついてきたと感じた場合には、シャンプーをすることを検討してください。
シャンプーの方法と注意点
猫のシャンプーを行う際には、以下のポイントに注意してください。
1. 必要な道具を事前に用意しておくことは、シャンプーを迅速に終わらせるために重要です。
シャンプー剤、タオル、ドライヤーなどを用意しておくことをおすすめします。
2. 爪を切ることや耳掃除を済ませておくことも重要です。
これにより、シャンプー中に傷つけてしまったり、水が耳に入ってしまうのを防ぐことができます。
3. 桶などの大きな容器にシャンプー剤を溶かし、そこに猫をゆっくりと入れて毛に水分を馴染ませる方法もあります。
もしくは、水を怖がって暴れてしまう場合は、シャンプー剤を桶の中につけ、地肌をマッサージしながらもみ洗いすることもできます。
4. シャンプー剤は毛がキシキシ感じるほど丁寧に何度も洗い流すことが大切です。
これにより、汚れや皮脂をしっかりと取り除くことができます。
5. リンス代わりにお酢を数滴垂したお湯に浸す方法もあります。
お酢の成分によって、毛のコンディションを整えることができます。
6. タオルを何枚も使用して水分を取り、猫が嫌がらなければドライヤーを使用して丁寧に乾かすことが大切です。
これにより、さっぱりとした清潔な毛並みを保つことができます。
以上の手順を実施した後、猫が完全に乾いたら再度丁寧にコーミングしてください。
コーミングをすることで、余分な毛や抜け毛を取り除くことができます。
また、シャンプーのタイミングとしては、梅雨の晴れ間などの湿度が低い日に行うことをおすすめします。
これにより、猫が快適に過ごせるようにすることができます。
猫のお手入れには工夫が必要ですので、暑い夏の日々を快適に過ごせるように注意しましょう。