夏の猫の食欲の変化について
夏の猫の食欲の変化について
夏の猫の食欲には、通常と比べて変化が見られることがあります。
私の家では、普段は朝6時頃と夕方6時頃、そして寝る前にドライフードを与えるという食事のローテーションをしています。
主食はドライフード(猫の年齢と体調に応じたもの)です。
しかし、夏の朝食は通常の量の1/5程度しか与えません。
それでも、時には多く残ってしまうこともあります。
その分、夕方の食事を多めに与えると、すぐに完食してしまいます。
そして、寝る前に置く置き餌も、朝までには完食してしまいます。
このような猫の食事の様子を見ていると、やはり夜行性の動物なのだなと感じさせられます。
冬場では朝ご飯と晩ご飯をほぼ同じ量を与えても、残すことはありませんが、夏に限って朝から昼にかけて食欲が減る傾向が見られます。
夏の食欲の変化には、猫の生態が影響しているのかもしれません。
猫が食べ物を残したらどうする?置き餌はいつまで続けるべき?夏の猫の食事について考えてみよう
猫は一度にたくさん食べることが苦手です。
次の食事までの間に時間が経つと、我慢ができずに騒いだり、イタズラをしたり、自分に注目を集めようとしたりします。
猫にとっては、いつでも食べられる置き餌があると嬉しいかもしれませんが、体調の面を考えると、長時間食べ続けることは望ましくありません。
だからこそ、ある程度の時間(2時間ほど)が経ったら食べ残しは片付けるべきです。
特に夏場は、フード自体が酸化しやすく、缶詰などはすぐに腐ってしまうため、食べ残しを放置しないようにしましょう。
猫は非常に嗅覚が鋭く、新鮮でない食べ物は選ぶことがありません。
時間が経過した食べ残しは、本来は猫の好みではないかもしれませんが、食い意地の張った猫にとっては誘惑に勝てず、少しでも食べてしまうこともあります。
ただし、食べ物があるだけでちょっとでも食べてしまうタイプの猫は、肥満になりやすくなるので、注意が必要です。
高齢猫の夏季管理について注意が必要
高齢猫にとって、夏は困難な季節です。
私の経験からは、冬よりも夏に高齢の猫が亡くなるケースが多いと思います。
なぜなら、高齢猫は食事量と水の摂取量のバランスが悪くなってしまうためです。
高齢の猫はもともとあまり活発ではなく、夏の間は特に体力を温存するためにあまり動こうとしません。
しかし、動かない一方で、口内炎や食べにくい状態がなければ、食欲はそれほど低下しません。
高齢の猫の中には、ちょっと頭が混乱しているように見えるほど、たくさんご飯を要求する子もいます。
食事の総量は変わらずに、通常以上に動かず、水を飲むのも億劫になるような生活は、すでに加齢によって弱っている腎臓に追加の負担をかけてしまいます。
ほとんどの高齢猫は、慢性的な腎不全を患っていると考えられます。
腎臓の負担を軽減するためには、十分な水分摂取が重要です
腎臓が弱っている状態では、負担をかけずに適切なケアを行うことが必要です。
そこで、私たちは夏場には腎臓や泌尿器の健康をサポートする専用の食事を与えています。
この方法が効果的かどうかは確証がありませんが、この特別な食事には通常よりも少し塩分が高いものがあります。
これを食べることで、猫は喉の渇きを感じ、いつも以上に水を飲むようになるのです。
水分摂取量が増えると、尿量も増加し、その結果、腎臓にかかる負担が軽減されると期待されています。
この専用の食事を与えると、猫はたくさん水を飲んで尿量が増えることがわかるでしょう。
もし高齢の猫や水をあまり飲みたがらない猫が同居している場合は、獣医師に相談してみることをおすすめします。
適切なケアを行うことで、猫たちも快適に暑い夏を過ごすことができるでしょう。
一緒に暑さを乗り切っていきましょう!。