夏の猫の毛づくろいについて

夏の猫の毛づくろいについて

日本の夏は暑いですが、猫ちゃんも一緒に夏バテしていませんか?猫はアフリカのリビア一帯に生息するリビアヤマネコを先祖としているため、暑さには比較的強いとされています。

しかし、猫の毛の質や生え方によって、熱さへの適応力が異なります。

例えば、シャム猫のような短毛種はシングルコート(1層だけの毛が密着している)であり、地肌に近いところに柔らかいダウンヘアが密集しています。

一方、ペルシャ猫やメインクーン、ノルウェイジャンフォレストキャットなどの長毛猫はダブルコートで、さらにサイベリアンはトリプルコートを持っています。

暑い時期でも、猫が快適に過ごせるようにするためには、毛のケアが重要です。

特にダブルコートやトリプルコートの猫は、毛の間に熱がこもってしまい、体温調節がうまくできなくなる可能性があります。

そのため、毎日櫛で毛をすいて地肌をマッサージすることがおすすめです。

これによって、地肌が空気に触れるようになり、猫の健康をサポートすることができます。

また、猫の身体を触って、ベタベタした感触や毛がもつれている感じを感じたら、シャンプーを考えてみましょう。

猫にシャンプーをする際には、専用の猫用シャンプーを使用し、猫の体温に合わせて温かい水で優しく洗います。

シャンプー中は猫が落ち着くように声をかけたり、撫でたりすることが大切です。

シャンプー後はしっかりとすすいで、水分と余分な油分を取り去ります。

そして、タオルでふんわりと水気を取り、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。

猫のシャンプーは日常的に行う必要はありませんが、毛の状態や季節によって必要に応じて行うことが大切です。

シャンプーは猫の健康と快適な生活のために役立ちますので、適切な方法で行ってください。

猫にシャンプーは必要か?

猫の場合、シャンプーは必要かどうかということはよく質問されます。

普段犬と暮らしている方からすると、犬は体臭が強く、散歩に行くと汚れるので、定期的にシャンプーする必要がありますが、猫は自分で身体を舐めてキレイにすることができるため、犬ほど頻繁にシャンプーする必要はありません。

実際、猫のセルフグルーミングは猫の健康状態を表すバロメーターでもあります。

もし猫がセルフグルーミングをしなくなって、薄汚れて見えたら、どこか悪いところがあるかもしれないので、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

基本的に猫にシャンプーは必要ありませんが、ダブルまたはトリプルコートの猫は、寒い天候や雨から身体を守るために、毛を濡らさないようにするための機能があります。

そのため、このような猫はセルフグルーミングだけではなく、シャンプーも必要です。

このような猫は脂肪分が多く、セルフグルーミングだけではベタベタしたり、毛がもつれたりすることがあります。

身体を触ってベタベタした感触を感じたり、毛がもつれる感じがあれば、シャンプーをすることがおすすめです。

また、短毛種であっても、換毛期にはシャンプーが効果的です。

換毛期にはむだ毛が一気に落ちるため、シャンプーをすると効果的です。

シャンプー前の準備

猫にシャンプーをする前には、通常よりも注意深くクシで全身の毛を梳かしましょう。

もし毛玉などがあれば、事前にもつれをほぐしておきます。

また、爪を切り、耳掃除も済ませておきます。

これらの準備を行うことで、シャンプーをする際にスムーズに作業を進めることができます。

猫のシャンプーのやり方

猫のシャンプーをする際には、猫の全身が浸かる大きなタライや衣装ケースを準備しましょう。

お湯(この時期でしたら39度ぐらい)をタライまたは衣装ケースに入れて、猫の身体をゆっくりとお湯に浸します。

猫の毛をお湯の中でほぐし、地肌にお湯が浸透するようにマッサージをします。

その後、シャンプーをよく泡立てて、地肌からマッサージするように洗い上げます。

洗い上げた後は、お湯が透き通るまで何度もお湯を取り替えながら、丁寧にすすぎます。

これにより、猫の身体の汚れやシャンプーの残りをしっかりと洗い流すことができます。

毛づくろいのポイントと注意点

この時期であれば、タオルで猫の毛を乾かす際に、何度もタオルを取り替えることで効果的にドライできます。

エアコンを使わずに、風通しの良い部屋に猫を置いておけば、ドライヤーを使わなくても問題ありません。

猫の毛が完全に乾いたら、再度ブラッシングをして、余分な毛を取り除いてください。

また、長毛種の猫は仕上げのブラッシングの際に、ドライヤーを使ってブローすることで、毛にツヤを出し、より美しく仕上げることができます。

ただし、猫はドライヤーのモーター音や風が苦手な場合がありますので、猫の横で急にドライヤーのスイッチを入れるのではなく、遠くの場所から徐々に近づけていく方が良いでしょう。

シャンプーやドライヤーは猫にとって大きなストレスとなることがあります。

ですので、できるだけ素早く済ませてあげて、その後は猫と一緒にのんびりお昼寝するなど、くつろいだ時間を過ごすことをおすすめします。

猫のストレスを最小限に抑えながら、毛づくろいを行いましょう。

 

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