猫に手作りご飯をあげる際の注意点とおすすめレシピ
猫に手作りご飯をあげる際の注意点とおすすめレシピ
猫のためにキャットフードだけでなく手作り食を考える飼い主さんが増えています。
キャットフードの中身が信頼できない、猫のお腹が弱くてキャットフードを食べられない、アレルギーがあるため特定の食材が食べられないなど、様々な理由があります。
手作り食は愛猫にとって大切な栄養源であり、どのように準備するかには注意が必要です。
手作り食のメリット
手作り食の良さは、飼い主が材料を選ぶことができるという点です。
自分で材料を選ぶことで、猫が摂取する食材の内容を完全に把握することができます。
また、手作り食の準備には手間がかかりますが、その分愛猫に対する愛情を感じることができます。
手作り食のデメリット
一方で、手作り食で必要な栄養バランスを満たすのは非常に難しいです。
猫の年齢、体重、代謝に合わせて必要カロリーを計算し、手に入る食材を組み合わせて必要な栄養素を満たす必要があります。
適当に手作り食を作ると栄養不足や偏りが生じる可能性があります。
一生の食事を手作り食だけで賄う場合は、高度な知識や計画が必要です。
つまり、手作り食は愛猫にとって良い面がありますが、正しい方法で準備することが困難であり、適切な栄養バランスを考えることが必要です。
専門家の指導や相談を受けながら、愛猫の健康を第一に考えて手作り食を提供することが重要です。
手作り食だけで猫の栄養素を与えるのは難しい
★猫の栄養素は完全には解明されていない 猫の食事についての研究は進んでいますが、まだ微量ミネラルなどの割合など完全に解明されていない部分もあります。
猫は完全な肉食であり、ネズミや小鳥、昆虫などを丸ごと食べることで主要な栄養を摂取してきました。
また、地面にたまった雨水を飲んだり、木をかじったりしてミネラルなども補給してきました。
猫にとって最適な食事は何かというと、ネズミを全体的に食べることですが、これは一般家庭では実際的ではありません。
★死肉では失われてしまう栄養素もある ネズミや小鳥など、生きている動物を捕まえて食べることで得られる栄養素もあります。
これらの動物の消化器官には未消化の食物が含まれており、これも猫にとって必要な栄養素の一部となります。
一部の商品では、ウズラなどの全体をミンチにして販売していますが、これを使うと猫の本来の食事に近づくことができます。
しかし、時間がたって死肉になるため、失われてしまう栄養素もあります。
★手作り食だけでは猫の栄養素を十分に満たすことは難しい これらを考慮すると、手作り食だけで猫の栄養を完全に満たすことは難しいとわかります。
食材の選定から困難になるでしょう。
確かに手に入る食材を上手に利用して、足りない栄養素はサプリメントで補うという考え方もありますが、猫の健康を維持するのに十分なのかは疑問です。
サプリメントは代替品に過ぎないためです。
猫に手作りご飯を与える頻度は週1回
一般的には、メインの食事は猫の栄養素を満たした総合栄養食のキャットフードを与えることをおすすめします。
しかし、週に1回程度であれば、猫が好きな食材を利用した手作りごはんを与えることも問題ありません。
この頻度で栄養が多少偏っていても、猫の健康に影響を与えることは少ないと考えられます。
猫に手作りご飯を与える時の注意点
手作りご飯を与えたいと思う方には、簡単なレシピを2つご紹介します。
普通の猫であれば気に入って食べることが多いですが、ドライフードのみで育ってきた猫の中には手作りご飯を好まない子もいるかもしれません。
もし猫が食べようとしない場合は、無理に食べさせないでください。
その場合は通常の食事に戻してください。
手作りご飯を与える際は、一度にすべての食事を変えるのではなく、徐々に量を増やしながら猫の体調や排泄物の様子を見てください。
また、手作りご飯のレシピをアレンジしたい場合は、注意が必要です。
猫には食べてはいけない食材があるため、アレンジする際には食材の選び方を慎重に行ってください。
猫にとって安全で栄養価のある食材を選び、バランスの取れた食事にすることが重要です。
猫の手作りご飯レシピ1:牛肉のカルパッチョ風
猫に与えるための牛肉のカルパッチョ風の材料と作り方をご紹介します。
■牛肉のカルパッチョ風の材料 – 4kg程度の若い猫の約2食分の牛肉赤身薄切り 70~80g – 野菜 合わせて20~30g ※さつまいも、人参・人参葉、きゅうり、しいたけ、絹さや、ひじき、ゴマなどを細かくすりつぶす – 葛(くず) ※入れなくてもいいです ■牛肉のカルパッチョ風の作り方 1. 野菜を茹でて、食べやすい大きさにつぶすかみじん切りにします。
さつまいもは電子レンジでチンして角切りにすることもできます。
南瓜でもOKです。
2. 牛肉は薄切りにし、ミンチにするかそぎ切りにして、葛を絡ませます。
葛は入れなくても構いません。
以上が牛肉のカルパッチョ風の手作りご飯のレシピです。
猫の食事に手作りのご飯を与える際は、必ず猫の体重や健康状態に合わせ、栄養バランスに気をつけることが重要です。
また、猫の体に有害な食材や調味料は使用せず、猫の感覚に合った食材を選ぶことも忘れないでください。
猫の手作りご飯に挑戦する際には、十分な知識を持って行い、猫の健康を害することのないように注意してください。
猫の手作りご飯レシピ2:鶏肉の親子丼
■鶏肉の親子丼の材料 ※約2食分の、4kg程度の若い猫用 ・鶏の胸肉 50g ・鶏のモモ肉 20~30g ・卵黄 ・野菜 合わせて20~30g ※にんじん、ブロッコリー、南瓜 ・栄養補助 ※カルシウム源としての卵パウダー、紫蘇油またはエゴマ油 ■鶏肉の親子丼の作り方 1. 鶏肉は電子レンジでチンして、手で細かくちぎります。
2. 野菜は茹でて食べやすい大きさにつぶすかみじん切りにします。
3. 野菜と鶏肉を軽く混ぜて、卵黄をまぶします。