猫が来なくなる方法とは?猫の居心地を悪くさせるセオリー
猫が来なくなる方法とは?猫の居心地を悪くさせるセオリー
現在、多くの人が猫を室内飼育していますが、一部の地域では未だに屋外に自由に出られる猫を見かけることがあります。
これらの猫は飢えた状態で他人の家に来ることもありますが、中には猫の飼い主でない人が面倒を見るという行為について自覚を持たない人もいます。
地域で起こる猫トラブルの中でもっとも多いのは、庭の草花が荒らされたり、糞尿が散乱したり、車に傷がついたりすることです。
猫が好きで猫と暮らしている人でも、毎日このような問題に直面すると迷惑を感じるでしょう。
もちろん、猫嫌いや苦手な人にとっては、猫を嫌悪する感情まで生じるかもしれません。
猫の行動範囲は意外と狭く、おおよそ半径500m~1km程度です。
可能ならば、その地域に住む複数の人々が協力して、その猫たちが増えないよう不妊手術を行ったり、食事やトイレの世話をしたりすることで、その猫たちの生涯を見守ることが最善策です。
これが地域で猫と共存する考え方なのです。
実際に、自治体の協力を得て地域単位で猫の管理活動に取り組むことで、猫にまつわる問題が解決し、住民同士の対立も収束している成功例は数多く存在します。
将来的には、その猫たちが地域の人々によって世話される環境が整うことが理想ですが、その前に、猫が庭に来ないようにする対策を考えてみましょう。
まずは、外出自由にさせている猫がご近所に迷惑をかけていないか確認しましょう。
そして、猫が庭に来ないようにする方法とは、その場所に猫が嫌がる経験をさせることです。
猫は非常に賢い動物で、自分に都合の良いことは当然のように受け入れますが、不快な思いをした記憶は忘れません。
ですから、猫の居心地が悪い場所を作ることが大切です。
猫の好ましくない庭の条件とは
猫は見慣れないものに不安を感じる生き物です。
そのため、猫の通り道になる場所には、植木鉢やラティスなどの障害物を置いて通りにくくしたり、通れないようにするだけで、猫はその場所に近づかなくなることがあります。
庭に猫が慣れる前に、頻繁に模様替えをすると効果的です。
トイレとして使われた場所に対策をする
もし猫が一度でもトイレとして使った場所があるなら、植木鉢を置いたり、100円ショップなどで売られているトゲトゲのついたプラスティックを敷いたり、割り箸を短く折って突き刺したり、人工芝を敷いたりして、猫がそこをトイレとして使いにくいと感じるような工夫をしてみましょう。
花壇には支柱を立てて、猫よけネットを張り巡らせます。
ネットは1メートル50センチ以上の高さが必要です。
また、使用しない車にはシートをかけ、猫が跳び乗りそうな箇所にはトゲトゲを敷くといった対策も考えられます。
ニオイを対策する方法
猫は自分のニオイや他の猫のニオイに反応してトイレを使う傾向がありますので、トイレとされた場所のニオイを消す必要があります。
水道水だけでなく、猫が嫌いなニオイである正露丸をつぶして混ぜた水や、木酢液や竹酢液、コーヒーの粉を混ぜた水を散布したり、ペットボトルの上部に穴を開けて猫が嫌がる液体を入れ、そのボトルを半分埋めるといった工夫が考えられます。
また、猫は脚が濡れるのを嫌うため、植木鉢の下にニオイのする水を入れた浅い容器を置いて庭中に敷き詰めることも有効です。
ただし、すべての猫がこのニオイを嫌がるわけではなく、また、人間にとっても好ましくないかもしれません。
猫は初めは警戒するかもしれませんが、危険がないと判断するとすぐに慣れてしまうこともあります。
ただし、数日ごとに中身を入れ替えなければならないため、手間がかかる上に効果があるかどうかは難しい判断です。
猫はニオイの強い植物を嫌うとされているため、以下に挙げるような植物を植えてみるのも良いでしょう。
猫の忌避対策について
猫を忌避する効果があるとされている植物について紹介します。
ローズマリーやレモングラス、レモンティーツリー、タンジーやサントリナグリーンなど、これらの植物は猫に嫌われるニオイがすると言われています。
また、特におすすめするのは、安全性が高く猫や草木にも安心して使用できる「重曹」です。
重曹はスーパーや量販店で手に入り、ふくらし粉や胃薬の成分としても使用されているため安全です。
細かいタイプの重曹を土の上に振りかけ、少し混ぜてください。
猫に嫌な経験をさせることも有効ですが、注意が必要です。
猫の来る時間帯を把握しておき、水かけやパソコン用のエアーを吹き出すスプレー缶を使用したり、小型のエンジンやモーター音を鳴らしたりすることで、猫に嫌な経験をさせることができます。
数回にわたって異なる経験をさせると、猫はその場所を避けるようになりますが、直接的な危害を加える方法は避けてください。
市販されている猫を追い払うアイテムの効果については不明なため、高価なものを購入する前にネットなどで情報収集するようにしましょう。
猫が使いやすいトイレを用意することも有効です。
猫は特定の場所で排泄する習性がありますので、猫専用のトイレを設置すると良いでしょう。
大きめのプランターに柔らかい腐葉土と砂、砂利を混ぜて入れ、猫が普段トイレをする場所に置きます。
数日かけて少しずつトイレの場所を移動し、最終的に猫がトイレをしても邪魔にならない場所に誘導します。
ただし、外で使用するため「水で固まる」タイプの猫砂は使用できませんので注意してください。
猫が来なくなる方法に効果がないもの・注意点
お庭に砂や砂利、腐葉土を混ぜた猫が掘りやすく、掃除しやすい素材を敷いている場合、猫がトイレとして利用しやすくなります。
ただし、ニオイが気になる場合は水をかけて臭いを抑え、猫の糞は定期的に取り除く必要があります。
さらに、猫の問題に地域全体で取り組むことも重要です。
多くの地域では猫の問題に悩まされているかと思いますので、ご近所や町内会で話し合い、共通の解決策を見つけることをお勧めします。
猫の問題は自分だけが抱えるものではないはずです。
また、猫がトイレをしないようにするために水を入れたペットボトルを置く方法が広まっていますが、これは全く効果がありません。
猫が光の反射を嫌がり、トイレをしないという噂ですが、猫の生命を脅かすことや環境を汚染することになる可能性がありますので、絶対に使用しないでください。
例えば、灯油、クレゾール、漂白剤、タバコ、タマネギ、ニンニクなどは、猫だけでなく植物にとっても毒ですので、使用には十分な注意が必要です。
地域の土地に住んでいるからといって、自分の意思で猫が訪れることを禁止することはできません。
人間と同様に、猫にも猫のルールがありますし、人間にも人間のルールが存在します。
両者のルールを両立させることは難しいですが、妥協することができるのは人間です。
もし猫を外で自由にしている場合は、ご近所に迷惑をかけていないかを常に気にかけて、できるだけ室内飼いに移行することを検討してください。