猫の毛の特徴と種類

猫は、シングルコートとダブルコートの2種類の毛の生え方があります。 シングルコートの猫は、太くてしっかりとしたオーバーコート(上毛)と、柔らかいアンダーコート(下毛)を持っています。 毛の長さはさほど変わりませんが、毛質が若干異なる場合もあります。 一方、ダブルコートの猫は、オーバーコートよりも短くて柔らかめのアンダーコートを持っています。 密度のある二重の毛を持っており、暑い地方出身の猫ではシングルコートが、寒い地方出身の猫ではダブルコートが多い傾向にあります。 猫の抜け毛による毛球症に必要な対策方法について 猫は抜け毛の多い時期にはセルフグルーミングをすることがあります。 その結果、通常量以上の毛が体内に取り込まれることがあります。 一部の猫は毛玉を上手に吐いて排出できるため、心配はありません。 しかし、たくさんの抜け毛を飲み込んでしまうと、便秘や腸内に毛球が溜まってしまい、毛球症という病気になる可能性があります。 「最近なんだか食欲がないな?」、「運動量が少ないな?」、「吐き気を感じるような仕草はあるけれど、吐いたものが少ないなぁ〜」といった兆候がある場合は、毛球症に注意が必要です。 毛球はレントゲンでは映らないため、最悪の場合は手術が必要になるかもしれません。 猫用の草であるエン麦は、猫の栄養には必要ありません。 エン麦の葉には細かいトゲがあり、これが胃を刺激して吐きやすくなります。 好みによっては猫が摂取することもありますが、猫が食べない場合も多いです。 「猫には必ず草を与えるべきか?」という疑問がありますが、好みによります。 猫が草を好まない場合は無理に与える必要はありません。 毛が適切に排出されている場合、草を食べさせなくても問題ありません。 また、毛球を排出しやすくするためのサプリメントも販売されていますので、抜け毛の多い時期に使用することもできます。 グルーミング用の道具 猫の毛をきちんとお手入れするためには、適切なグルーミング用の道具が必要です。 ペット用品売り場に行けば、さまざまなグルーミング用品が並んでいますが、猫にはブラシよりもクシをおすすめします。 猫の毛は柔らかくて切れやすいため、ブラシを使って梳かすと毛が切れてしまうことがあります。 ブラシを使う場合でも、力を入れすぎないように注意しましょう。 短毛種の猫であれば、ラバーブラシは問題ありません。 短毛種の場合は、細いクシが使いやすいですし、長毛種の場合は、粗めと細めが1本になったクシが便利です。 クシを購入する際は、自分の手に当ててみて、クシの先が丸くなっていることを確認してください。 猫によって好みが異なるため、いろいろな道具を試してみることをおすすめします。 コーミングの基本 猫の毛をきちんとお手入れするためには、コーミングが欠かせません。 コーミングとは、クシを使って毛を梳かすことです。 ただ単に毛を梳かし抜け毛を取るだけでなく、コーミングを通じて飼い主が猫の体全体を触ることで、体のどこかに異常がないか早期に発見できる可能性があります。 コーミングは、毛を傷つけないようにクシをあまり深く入れず、やさしく梳かすだけでも十分です。 最初は目の粗いクシを使って、スムーズに通るようになるまで毛を梳かし、その後、細かい目のクシで仕上げると良いでしょう。 猫の毛づくろいの方法 猫の毛づくろいを行う際には、一気に毛を梳かそうとせずに、少しずつ毛を分けながら、毛先から徐々に毛の根本にクシを差し込むように梳かすと猫は嫌がらないでしょう。 特にシャンプー前や換毛期には、上記の基本的なコーミングを行った後、クシをしっかりと毛の根本まで入れて梳かしましょう。 また、クシについた抜け毛は定期的に取り除くようにしましょう。 抜け毛をクシに絡ませたままにしておくと、抜ける必要のない毛まで一緒に取ってしまう可能性があります。 子猫の場合の毛づくろいの方法 猫は成長して毛が伸びるにつれて、突然の毛づくろいに拒否反応を示すことがあります。 そのため、子猫の時から定期的に毛づくろいに慣れさせておくことが大切です。 ただし、猫によっては特定の場所や部位への触れ方に嫌悪感を示す場合があります。 例えば、頭や首、肩は許されてもお腹や太もも、シッポは避けたほうが良い場合もあります。 毛づくろいの時間は、猫と飼い主の両方がリラックスできる心地良い時間になるように工夫しましょう。 猫は嫌な経験や痛みを長く覚える傾向がありますので、不快な感情や痛みを与えないように注意しましょう。 毛づくろいが苦手な猫のケア方法 毛づくろいに抵抗のある猫に対しては、熟睡している時を利用して、最初は手のひらで優しく身体を撫でてみましょう。 徐々に強く撫でながら、5本の指をクシのように使って全身を梳かします。 手での触れ方に慣れたら、コームを使ってみましょう。 しかし、一度に全身を梳かそうと焦らずに、何回かに分けて少しずつ毛づくろいに挑戦してください。 また、クシを使っても嫌がらせなくなってきた場合でも、一気に全身を梳かそうとせず、まずは嫌がらないであろう首の周りを優しく梳きましょう。 最初はクシを皮膚まで届かせる必要はありません。 猫が嫌がらないようであれば、徐々にクシを深く差し込んで、皮膚を軽くマッサージするように梳かしてください。 ただし、力を入れすぎて皮膚を傷つけないように注意し、猫の毛の流れに沿って梳かすことを心掛けましょう。 逆毛を立てる必要はありません。 長毛猫のグルーミング 長毛猫の毛はすぐに絡まって毛玉ができる可能性がありますので、毎日のセルフグルーミングだけでは不十分です。 最低でも週に2~3回、換毛期には毎日手入れをしてあげることが大切です。 最初はまず粗めのクシを使い、全身に軽くかけて毛球がないことを確認しましょう。 次に細い目のクシを使って、毛が絡まっている部分を横に抜き取っていきます。 長毛猫をコーミングする際には、コームを入れる前の部分の皮膚を片手で押さえて、毛だけを引っ張らないように心掛けてください。 短毛種のグルーミング 短毛種の中でも、ダブルコートを持つ猫は太ももや脇腹に毛玉ができやすくなります。 短毛種には、クシの他にも柔らかめの豚毛ブラシやラバーブラシを使っても良いでしょう。 また、特に短毛種には独特のつやを出すために、セーム皮を使って体を拭いてあげる方法もあります。 さらに、濡らしたぞうきんを横に置き、少し湿らせた手で指クシを使って全身を撫でるだけでも、余分な毛がたくさん抜けます。 手ぐしを使って毎日全身を撫でるだけでも、猫はますます美しくなることでしょう。 毛がない猫の場合 毛がない猫、例えばスフィンクスのような猫の場合、グルーミングは楽かもしれません。 しかし、実は毛がない分、皮膚に脂が浮いて不潔になりやすいので、毎日蒸しタオルで身体を清潔にしてあげる必要があります。 スフィンクスにはアトピー性皮膚炎の猫も多くいます。 また、毛玉ができやすい箇所としては、脇の下や太ももの内・外側、胸などがあります。 毛玉ができた場合は、クシを使って毛玉を割りほぐすことができます。 ただし、一気にやろうとすると猫が痛がることがあるので、根気よく少しずつ毛を分けてやるようにしましょう。 毛玉がひどい場合は、指の腹を使って徐々に割りほぐしていくのがおすすめです。 クシでは力加減が難しいため、猫が痛がる可能性があるのです。 その点、指でほぐす方が安心です。 毛玉ができてしまったら 頑固なフェルト状になってしまった毛玉は、ハサミで切り取る必要があります。 ただし、猫の皮膚は非常に伸びやすいため、毛玉を引っ張って切り取ろうとすると皮膚まで一緒に切ってしまう危険性があります。 そのため、毛玉の根っこである皮膚と毛の間にコームを差し込み、その上部分だけをハサミで切り取るようにしてください。 猫の皮膚を傷つけないように注意しながら行ってください。 シャンプー むだ毛を一気に取り除くには、シャンプーが一番効果的ですが、シャンプー前には念入りにコーミングして、事前に毛球やむだ毛を取り除く必要があります。 猫の毛は脂が多いため、毛球や抜け毛だらけでシャンプーしてもあまり意味がありません。 シャンプーは、毛を洗うのではなく、地肌を洗うつもりで行ってください。 シャンプー後は、季節によってはドライヤーを使わずにタオルドライだけで十分ですが、長毛種の場合は、仕上げに少しドライヤーを当ててコーミングするとさらに美しくなるでしょう。 猫のドライヤーの使い方と毛のケア 猫は、ドライヤーのモーター音や風が苦手なことが多いので、猫の横でいきなりドライヤーのスイッチを入れないで、ドライヤーを離してからスイッチを入れてみましょう。 その様子を見ながら、風を徐々に猫に当てるようにします。 猫が慣れてきてリラックスしている様子を見るまで、少しずつ風を当てる時間を延ばしていきましょう。 完全に猫の毛が乾いたら、再度じっくりとブラッシングしましょう。 この時、「本当に禿げてしまわないか心配ですよね」と苦笑いしながらも、実際には毛が抜けることがあります。 きちんと毛を取り除けば、しばらくは抜け毛が減ったことを実感できるはずです。 猫のシャンプーに関しては、自宅でできる猫のシャンプー方法を参考にしてください。 適切な栄養管理や適度な運動、ストレスを感じさせない生活などは、猫の健康にとって非常に重要です。 これらの内側からのケアと外側からのケアを日常的に行うことは、猫のお手入れに欠かせません。 猫の毛艶や肌の調子を良好に保つために、定期的なブラッシングやシャンプー、そしてドライヤーの使用による乾燥を適切に行いましょう。 猫をいつも健康で快適な状態に保つためには、継続的なケアが必要です。  

猫を預けるペットホテルの選び方

猫を預けるペットホテルの選び方 猫を預ける際には、様々な選択肢がありますが、長期に不在にする場合には特に注意が必要です。 猫は自分の縄張り以外の場所に連れ出されることが苦手な傾向があるため、できるだけ自宅の環境に慣れたままで預けることが望ましいです。 友人やキャット・シッターに頼むのが理想的ですが、時には動物病院やペットホテルに預ける必要もあります。 では、どのようなポイントに注意して、どんな動物病院やペットホテルを選ぶべきなのでしょうか?今回は、猫を預ける際の選び方について考えてみましょう。 ペットホテルとは ペットホテルと聞くと、ケージが並んだ場所で猫が入れられてしまうイメージを持つかもしれませんが、実際には猫が自宅にいるかのように快適に過ごせるような設備を整えた施設もあります。 ただし、猫にとっては広々とした部屋でも、ケージの中でも自分の慣れ親しんだ縄張りではありません。 猫が初めての場所でストレスなく落ち着いて過ごせる場合は、広い部屋の方が好ましいでしょう。 しかし、臆病な性格の猫の場合はケージの方が安心できるかもしれません。 また、滞在期間が長くなるほど料金が安くなる傾向があります。 また、人気のあるペットホテルは年末年始、お盆、ゴールデンウィークなどは予約が満杯になることが多いため、事前の予約が必要です。 近年では、ホテル内にライブカメラが設置されており、インターネット経由で猫の様子を確認できるホテルも増えています。 預ける前には必ず事前確認 猫を預ける前には、必ず事前にホテルを見学しましょう。 ホテル内が清潔かどうか、不快なニオイはしないかなどをチェックし、預けられている猫の様子を観察することが大切です。 預け先を決める際には、猫が気持ちよく過ごせる環境であるか、スタッフが猫に対して適切なケアを行っているかなどを確認することも重要です。 また、預かる場所のルールや注意事項をしっかりと把握し、必要な書類や予防接種の証明書などを持参するようにしましょう。 安心して猫を預けるためには、事前の確認が欠かせません。 信頼できる猫ホテルを選ぶための基準 食べ残しの食事や汚れたトイレを防ぐために、食事やトイレの管理が行き届いているかを確認しましょう。 また、スタッフの対応や在駐時間も確認する必要があります。 万が一、猫が具合が悪くなった場合、提携している動物病院や料金設定についても事前に確認しましょう。 さらに、下記の基準を満たしているかも確認する必要があります。 1. 動物取扱業の登録があること 猫ホテルは、動物取扱業の登録が必要です。 ホテル内に登録証が掲示されているか確認しましょう。 2. 猫専用スペースが用意されていること 猫だけのスペースが用意されている施設を選ぶようにしましょう。 犬や他の小動物が同じ部屋にいる場合、猫は大きなストレスを感じてしまいます。 3. ワクチンや駆虫が義務づけられていること ワクチン接種やノミ・ダニの駆虫が必要とされている施設を選ぶことが大切です。 このような規約がある場合、健康管理がきちんとされている猫が預かられていると考えられます。 4. 脱走防止策がとられていること 猫宿泊エリアから外に出るために、最低でもひとつ以上の扉が設置されていることを確認しましょう。 自動ドアではなく、扉を踏まない限り開かない仕組みであることが望ましいです。 これにより、猫が外へ飛び出さないように安全対策が行われています。 5. 換気と空調 猫の宿泊エリアが適切な温度で管理されており、ウイルス感染を予防するために空気清浄機などの対策がされていると安心できます。 猫が暑すぎたり寒すぎたりしないように、環境が整っていることが重要です。 室内にいる猫の消毒方法 猫を室内に飼っている場合、そのスペースを消毒する方法や使用する消毒薬について確認しましょう。 消毒に使用するものを持参する必要があります。 もしも猫が新しいフードに急に変更される場合、猫は食べることを拒否したり、お腹の調子が悪くなることがあります。 そのため、猫が普段食べているフードや缶詰などを宿泊期間よりも多めに持参しましょう。 また、家で使用している食器を持ち込む方が良いでしょう。 猫のリラックスを促すために、自宅で使用している猫のベッドやニオイがついた毛布なども持ってきてあげてください。 また、猫の性格や日常の様子をメモに書き留めて、スタッフに渡しましょう。 メモには、猫が食事をする時間、量、内容、回数、留守の間の連絡先なども忘れずに記入します。 猫の体調が悪くなった場合、かかりつけの動物病院に連れて行ってもらえるように、連絡先を教えておくことも大切です。 ワクチンやノミ・ダニ駆虫の証明書などのコピーも持参することをおすすめします。 猫を預ける場所は動物病院かペットホテルか? もし猫が持病を持っていて特別な療法食や治療が必要な場合、かかりつけの動物病院に預けることが一番安心できるでしょう。 ただし、動物病院は治療のために通う場所であり、他の猫がいる場合、感染症を持っていることも考えられます。 もし預ける動物病院が、別のホテルスペースを用意していて、入院している病気の猫とは別々にスペースを確保している場合は、安心して預けることができます。 ただし、入院施設しかない場合は、動物病院の先生に相談してください。 ペットホテルと同様に、猫専用のスペースが確保されていることが必要です。 もしも猫を飼う前から頻繁に家を空けることが分かっているのであれば、猫を預けるために子猫の段階から月に1度、もしくは定期的にペットホテルに預けて慣らしておくことをお勧めします。 何度も預けることで、猫にとってその環境が慣れてくるため、ストレスも軽減されるかもしれません。 環境適応が難しい猫についての対処法 もしも、あなたの飼っている猫が非常に警戒心が強く、他の家族以外の人にはなかなか懐かないタイプである場合、動物病院に連れて行く際にも威嚇したり、深刻な場合にはお漏らしして抵抗するかもしれません。 このような状況の場合は、なるべく家の中にいることができる人、つまり預かってくれる人にお願いすることがおすすめです。 環境が変わることに対応できない猫は、ストレスからさまざまな病気になる可能性もあるので、注意が必要です。  

猫の尻尾でコミュニケーションしよう!尻尾の動きで猫の気持ちが分かる!

猫の尻尾でコミュニケーションしよう!尻尾の動きで猫の気持ちが分かる! 猫が普段は名前を呼んでも反応しないことがありますが、耳が少し後ろに傾いたり、しっぽが少し揺れたりしたら、あなたの声は猫に届いていますよ。 ただし、すぐに反応しない理由は、気分が乗っていないか、他に注意を引くものがあるか、またはのんびりと休んでいる可能性もあります。 猫の言葉はわからないかもしれませんが、猫のボディランゲージを理解することで、猫との関係がより良くなるでしょう。 猫のしっぽの動きで「猫の気持ち」を読み解いてみましょう。 猫の尻尾の動きを見てみよう! 尻尾を垂直に立てて、軽やかな足取りで近づいてきてスリスリ このしっぽの動きは、猫が安心している場所にいて、気分が安定し嬉しい、ご機嫌、おねだり、甘えたいときのサインです。 友好関係にある猫同士も同じようにしっぽを立ててすり寄り、挨拶を交わします。 しっぽを立てることで、お尻のニオイを嗅ぎやすくなり、相手に敵意がないことを示します。 また、子猫の頃には母親にお尻をきれいにしてもらうことがあるため、しっぽを立てる行動は名残りといわれています。 尻尾を立てて人の身体や脚、家具にスリスリする この行動は、額やお尻の付け根にある臭腺から、人間にはわからない程度のニオイを出して相手にすりつけるものです。 尻尾を立ててスリスリすることは、友好的な挨拶の一環であり、「これは私のもの」という所有権のマーキング行動でもあります。 この行動によって、猫は他の猫や人に「ここは私の領域」と主張しているのです。 猫のしっぽの動きによる様々な心理状態の表現 猫はしっぽを使って自分の気持ちや意図を表現します。 しっぽの動きによっては、猫の機嫌や興味、不機嫌さ、抱っこしたくない気持ち、怒りや警戒心などが伝えられます。 猫の機嫌が良い時のしっぽの動き 猫が尻尾を揺らしている時は、まだまだ機嫌が良くても、あまり構われたくないという気持ちを表しています。 猫は「はいはい、わかってるわよ」という感じで、まだまだ機嫌は良いけれど、少しのんびりしていたいという状態を示しています。 猫が興味を引かれている時のしっぽの動き 猫がしっぽの先端だけに力を入れて小刻みに動かしている時は、何か興味を引かれているか、狙っている時のサインです。 猫は狩猟動物であり、大きな動きよりも小さな動きに興味を持ちます。 身体を低くし、しっぽで間合いを計りながら、飛びかかるチャンスをうかがっています。 また、じっと動かない時は、その場所が安全かどうかを確認しているか、次にどう行動するかを考えている可能性があります。 猫が不機嫌な時のしっぽの動き 猫がしっぽ全体を左右に早く揺らしている時は、不機嫌な状態や構われたくない時のサインです。 しつこく構い過ぎると、猫を本格的に怒らせてしまうことがあるため、このサインを見たら、猫を過度に構わないように注意しましょう。 しかし、少し時間をおけば猫はすぐにリセットして元の状態に戻るので、安心してください。 猫が抱っこされている時のしっぽの動き 猫が抱っこされている時にしっぽを揺らす場合は、早く降ろしてほしいという合図です。 猫はこの時点では抱っこされる気分ではないので、降ろしてあげると喜ぶでしょう。 猫が怒っている時や警戒心を表す時のしっぽの動き 猫が尻尾をふくらませて全身の毛を逆立て、耳を後ろに倒し、身体としっぽも弓なりにし、爪先立ちする場合は、自分の体を大きく見せようとしていることを意味します。 怒っている時や警戒心を表す時によく見られるしっぽの動きです。 ただし、猫同士のケンカの場合は、強い方は頭を上にして身体を小さくし、弱い方は頭を下げて身体を丸くしていきます。 また、ケンカモードの猫同士は異様な鳴き声を上げることがありますが、これは町内中にまで響き渡るほどのものです。 猫のしぐさによる感情の表現 猫が怯えている、不安感を抱いている、あるいは警戒心がピークに達している時、股の間に挟みながらしっぽを下げ、背中の毛を逆立てることがあります。 これは猫が怖いと感じているサインです。 そして、また、猫の尻尾の長さによる違いもあります。 尻尾の長い猫というのは、一般的に跳躍力など運動神経が優れている子が多いです。 長いしっぽは木登りやジャンプの際にバランスを保ちやすくなり、細い枝渡りや高速で走る際には「舵」として機能します。 しっぽの長さがあるため、猫は自分のしっぽだということを忘れて、まるで猫じゃらしのようにしっぽを追いかけてクルクル回ったり、遊んだりします。 したがって、しっぽの長さによって猫の運動能力や遊び方も異なるのです。 以上のように、猫のしぐさだけでなく、鳴き声や耳の動きなどからも猫の気持ちを読み取ることができます。 しっぽや他の身体の部位の動きを注視することで、猫の表現する感情についてより詳しく理解することができるのです。  

猫の留守番に必要な準備と注意点

猫の留守番に必要な準備と注意点 同居人が留守の間、猫はどのように過ごしているのでしょうか?飼い主さんは、猫が私がいないことで寂しく感じていないか心配になるでしょう。 毎日定期的に同居人が留守にすることには慣れているかもしれませんが、長期間猫を留守にする場合は、何に気を付けるべきでしょうか。 今回は、猫を留守番させる際の注意点や必要な準備についてアドバイスします。 猫の留守番中の様子 同居人がいない期間、猫はほとんどの時間を寝て過ごします。 昼間は日差しが差し込む窓辺で遊んだりグルーミングしたりして過ごし、昼寝をしたりします。 夕方になると食事や水を摂ったり、トイレに行ったりします。 そして、お気に入りの場所で再び寝るのです。 同居人が通常より遅く帰宅する場合、猫は何度か玄関へ行って「帰ってこないな」と確認するかもしれませんが、しばらくするとまた寝るようになります。 若い猫はエネルギーを発散するために、キャットツリーに登ったりおもちゃで遊んだりすることもありますが、高齢の猫ほどよく寝る傾向にあります。 どれくらいの留守番なら大丈夫? 同居人との生活リズムが整っている猫であれば、半日から1日程度の留守番でも問題ありません。 ただし、猫によっては留守番をストレスに感じる性格の子もいます。 日中長時間家を空けることが多い場合は、最初からお互いに仲の良い2匹を一緒に飼うと、留守番の負担が少ないでしょう。 生後3ヶ月未満の子猫は、食事の回数が多く事故に遭いやすいため、長時間の留守番はおすすめできません。 1日以上お留守番させるときの注意 ご飯の量やトイレは? 猫が1日以上一人でお留守番をする場合、以下の点に注意が必要です。 まず、猫の数が少ない場合は、1~2泊なら大抵の場合は問題ありません。 ただし、生後5ヶ月以前の子猫や持病のある猫、時間に制約のある食事を摂る必要がある猫などは別です。 これらの猫にとっては、動物病院やペットホテルに預けるよりも、お留守番の方が環境の変化が少なく、ストレスも少ない場合があります。 ただし、3泊以上の長期のお留守番の場合は、知り合いに様子を見に来てもらったり、ペットシッターを頼んだり、動物病院やペットホテルに預けるなどの検討が必要です。 また、1~2泊の短期のお留守番の場合でも、以下の点に注意してください。 ① 部屋:猫が行き来できる部屋が何部屋もある場合は、猫が閉じ込められないように、ドアストッパーを取り付けましょう。 猫の安全を確保するための留守中の対策 猫が入ってほしくない部屋や危険な場所には、カギをかけて外出しましょう。 特に押し下げるレバーのドアは、猫によって簡単に開けられてしまうことがあります。 部屋の中を整理し、猫が口にしそうな危険な小物は引き出しにしまってください。 ひも状のものは飲み込むと危険なので、注意が必要です。 使わない電源はコンセントから抜いて収納しましょう。 上から落ちてくる可能性のある物には、落下防止策を取ってください。 ゴミは蓋付きのゴミ箱に捨てましょう。 特に生ゴミには注意が必要です。 留守中の猫の食事と水 予めセットした時間に蓋が開くタイマー付きのペット用食事ケースを使用すると便利です。 1泊の留守番であれば、ドライフードを多めに置いて出かけるだけでも大丈夫です。 缶詰や腐りやすい食事は避け、ドライフードのみにしましょう。 水は必ず不足しないように、水入れの数を増やして留守中に用意してください。 同じ場所に置くと、何かの拍子で水がこぼれてしまって猫が飲めなくなる可能性がありますので、数カ所に分けて水入れを配置してください。 留守中の猫のトイレ対策 通常よりもトイレの数をプラス1〜2個増やします。 1つの部屋にしかトイレがない場合、何かトラブルが起きて猫がその部屋に入れなくなった場合、トイレを使えなくなります。 別の部屋や別の場所にもトイレを設置してください。 帰宅後の猫のケア 帰宅して手洗いを済ませたら、まずは猫に対して時間を割いてあげてください。 猫は拗ねて同居人に近寄らないかもしれませんが、その際には「ごめんね」と「寂しかったよ」という気持ちを伝えてください。 少し贅沢に美味しい食事を準備し、トイレを清掃して猫の機嫌を取りましょう。 自分の身の回りの整理はそれからで構いません。 まずは猫との触れ合いを優先しましょう。 季節によっての猫の快適性に注意 猫は非常に快適な場所を見つけるのが得意であり、家の中で自由に移動できるスペースがある場合、猫は少しの寒さや暑さでも自分で解決します。 ただし、どの季節でも換気ができる状態であること、いつでも飲める水が用意されていること、清潔なトイレが利用できることは最低限の条件です。 春と秋の注意点 昼間は気温が上がることもありますが、朝晩の寒暖差が激しいことがあります。 猫が暑く感じたら涼しい場所、寒さを感じたら隠れられる場所を用意してください。 夏の注意点 気密性の高いマンションや西向きの部屋は非常に暑くなります。 猫が熱中症にならないように、陽が差し込む部屋ではカーテンを閉める、部屋の空気が循環するために窓を開ける(高い位置で安全)、換気扇を回す、タイマーを使用して日中はエアコンのドライモードを28度程度に設定して出かけるなど、部屋がサウナのようにならないように注意しましょう。 エアコンは部屋を冷やすためではなく、過度に温度が上がらないように使用します。 扇風機は猫がケガをしないように、出かける前に必ず切ってください。 また、網戸だけでは猫が脱走する可能性があるため、おすすめできません。 冬の注意点 猫が寒さを感じるからと言って、暖房をつけっぱなしにすることは危険です。 火を使う暖房は避け、代わりにホットカーペットや湯たんぽなど、一部のエリアを安全に温める工夫をしましょう。 寒い場合でも、毛布などで猫が隠れられる場所を作ってあげるだけでも、猫は寒さをしのぐことができます。 こたつは電源を入れずにも猫が体温で暖かくなるため、おすすめです。 また、段ボール箱に小さな穴を開け、フリースや毛布を入れてあげると暖かくなりますし、狭い場所を好む猫にとってお気に入りの場所になるでしょう。 猫を飼っている方への留守中の注意点 猫を飼っている方が旅行をする際や留守にする場合でも、猫だけで留守番させることについてあまり深刻に悩む必要はありません。 ただし、猫は飼い主との関係によって安心感を持つ生き物ですので、留守中に猫が事故に遭ったり病気になったりする可能性があることを忘れてはいけません。 ですから、猫と一緒に暮らすという責任と義務を念頭に置きながら、安心しないように心掛けましょう。  

猫の鳴き声にはどんな意味があるの?

猫の鳴き声にはどんな意味があるの? 猫同士は、お互いの鳴き声でコミニュケーションを取っているのでしょうか? 猫は鳴き声や行動・しぐさによって、自分の気持ちを伝えています。 たとえば、猫が自宅の玄関で待っていて足元にスリスリしてくるときは、帰宅を喜んでいる態度です。 また、猫が額を寄せてこすりつけてくるときは、愛情表現や自分をなでて欲しいという要求をしていることがあります。 さらに、猫を抱っこしているときにゴロゴロと喉を鳴らしたり、前足で毛布をフミフミするときは、くつろいでいて気持ちが良い状態であることを示しています。 そして、猫が何かしてほしいことがあるときは、顔を見上げながら「うにゃ」と鳴き声で話しかけてきます。 このように、猫の鳴き声やしぐさを観察することで、猫の気持ちや要求を理解することができます。 一方、猫同士のコミュニケーションは基本的には鳴き声では行われません。 猫同士が鳴き声で会話を成立させている場面には遭遇したことがありません。 ただし、母猫が子猫を呼ぶときには、特有の呼びかけ声を発し、子猫はそれに応えることがあります。 子猫がお腹がすいたり寒いといった欲求がある場合を除いて、猫同士の鳴き声で会話をすることはあまりありません。 猫の鳴き声は、大きく分けて低い声と高い声に分類することができます。 低い声の場合は、猫が威嚇したり警戒したり不安な気持ちであることを表しています。 一方、高い声の場合は、猫が何かを要求したり甘えたり危険を感じたりしていることを表しています。 また、一部の猫種では、野生のヤマネコの鳴き声を使っているため、一般的なイエネコの鳴き声とは周波数が異なることがあります。 このような猫の鳴き声は、他の猫たちの神経を逆なでする効果があるようです。 以上のように、猫の鳴き声や行動・しぐさからは、猫の気持ちや要求を読み取ることができます。 猫の鳴き声や行動に注目して観察することで、猫のコミュニケーションを理解し、猫との関係を深めることができるでしょう。 猫の鳴き声の意味とは? 多くの猫の飼い主は、自分の猫がお腹がすくと「ゴハァ~~ン」と鳴くと言います。 うちの猫も同じように鳴いて、私にエサをねだってくるんです。 ただし、鳴き声が「ゴハァ~~ン」と聞こえるかどうかは個別の飼い主の耳によるものです。 猫は何かを要求する時(ご飯が欲しい、遊んで欲しい、構って欲しい)、長い鳴き声で「ウニャァ~~ン」と鳴きます。 猫の挨拶や応答 猫は、挨拶をしたり、何かに同意を求める時や相づちを要求する時、人の顔を見ながら鳴くことがあります。 「ンニャ」や「ウンガァ」といった鳴き声です。 また、不妊手術を受けていないメス猫は、発情期にも同じような声を出すことがあります。 ただし、個体差があります。 発情期が繰り返されると、声がどんどん大きくなり、赤ちゃんが泣き叫ぶような声になることもあります。 猫の恐怖やパニック 猫が大きな鳴き声を上げる時は、恐怖やパニックの時です。 例えば、ケンカをしている猫同士は、町中に響き渡るような大きな声を出します。 猫の興味や獲物への関心 猫が「ヴフワァ~~~」といった声を何度も繰り返す時は、恐怖や興奮していることがあります。 獲物を狙っている時、何か欲しいものがある時、非常に興味を引かれるものがある時などに、このような声を発します。 例えば、窓の外にいる鳥を見つけた時にもこの声が出ます。 猫の威嚇 猫が「シャー」や「パッツ」といった声を発する時は威嚇の意思があります。 特に、「パッツ」は鳴き声というよりも、口から勢い良く音が出てきます。 つばも飛び散ることもあります。 猫の警戒信号 猫が低いうなり声「グゥウ」といった声を出している時は、警戒しているサインです。 猫が鳴き止まらない時 猫が鳴き止まない時は、何か満たされないものがあるか、強い欲求、不満、いらだち、ストレスを感じている時です。 猫はケンカの時や発情期、追いつめられた時にも恐怖の鳴き声を上げることがありますが、これは一種の警戒サイレンのような役割を果たしているのかもしれません。 猫の鳴き声が他の猫にも影響を与える 例えば、別の場所にいる全く関係のない猫でも、この鳴き声を聞いただけで一斉に背中の毛を逆立て、興奮してしまいます。 先日、友人の家でアビシニアンの猫と遊んでいた時、つい冗談で「ケンカの時の鳴き声」を真似してみました。 すると、挑発されたアビくんは直立して私の頭の上に飛び跳ねてきて、頭をしっかりとたたいてくれました。 猫に対してケンカの鳴き声を出すのは、リスクが高い行為なのでおすすめできません。 猫が身体を擦りつける行動の意味 とても嬉しいですよね!猫が身体を擦りつけてくる行動は、甘えたい気持ちや愛されたいという気持ちの表れです。 猫は、額や耳の後ろ、頬、喉、腰、お尻、尾など、撫でられると気持ちがいい部分をこすりつけて、自分を気持ちよくさせたいと感じるのです。 猫がこすりつける箇所には、特に臭腺があり、そこから人間には感じ取ることができないフェロモンが分泌されます。 猫は自身のニオイを大事にする生き物なので、身体を擦りつけることは、「これは私のもの」というメッセージを周囲に伝える行動でもあります。 もし、猫カフェに行って帰宅すると、いつも以上に猫が甘えてきて身体をこすりつけるでしょう。 「どこで浮気してきたの?」と言われるくらいです。 猫がゴロゴロ鳴らす音の生成 猫の「ゴロゴロ」という音は、どのようにして出ているのでしょうか?実際のところ、まだはっきりと解明されていませんが、複数の説があります。 一つは、「気管と横隔膜の筋肉の共鳴によって咽頭が振動している」という説です。 もう一つは、「喉頭の壁にある仮声帯が震えて音が出ている」という説です(麻布大学獣医学部の武藤教授の説)。 猫のゴロゴロをよく聞いてみると、単調な音ではなく、吸う時と吐く時の呼吸に応じて音の高さも変わることに気づくかもしれません。 猫の授乳行動やお尻の匂いを嗅ぐ行動 子猫は、お母さん猫のおっぱいを前足でモミモミすることで、乳腺を刺激しオッパイの出を良くします。 また、お尻の匂いを嗅ぐ行動もあります。 これは、お母さん猫がうんちやおしっこの匂いを取り除くために舌を使ってお尻を舐める行動を子猫がまねするという説があります。 お尻の匂いにはお母さん猫の香りが含まれていて、それを嗅ぐことで子猫は安心感を得ることができます。 猫は鳴き声で飼い主を上手にあやつる 猫は鳴き声や喉ならし、そしてしぐさを使って、飼い主を操縦することがあります。 猫は、鳴き声やゴロゴロ鳴らすことで、自分の望むことを伝えると、同居人がそれに応じてくれることを学習します。 そして、自分の希望が叶えられる方法を考え出し、工夫するようになります。 特に人と暮らす猫は、一人で外で暮らす猫よりもおしゃべりな傾向があります。 子猫は特に、お腹がすいたり寒かったり、構ってほしいという時によく鳴くのは、母猫がそばに来て面倒を見てくれるからです。 日本語の猫とのコミュニケーション手法 猫は成長するにつれて、親から離れる時期がやってきます。 この時期になると、鳴いても親が構ってくれないことから、危険を感じると鳴くことを学習します。 その結果、徐々に大きな声で鳴くことを避けるようになります。 しかし、人と暮らす猫は、人が親代わりになってくれるので、鳴けば要求が通り、ご飯をもらえたり、撫でてもらえたりすることを学習します。 そのため、鳴くことで自分の欲求を満たそうとする猫は、よく鳴く傾向があります(つまり、人を上手に操作することができるのです)。 ですので、猫が鳴くたびに返事をしてあげることで、猫に相づちをうっていると感じさせることができます。 例えば、猫が「ニャァ」と鳴いたら、こちらが「ウガァ」と応えるのです。 その繰り返しを根気よく行うことで、猫との会話が成り立つようになります(内容は会話とは言えないかもしれませんが)。 時間をかけてこのコミュニケーションを続けていくと、猫は自分の要求を伝えるために自ら鳴いてくるようになります。 この時は、猫の要求が叶うまで、おしゃべりに付き合わなければなりませんが、中には「あぁ、この子には何を言っても無駄だな」と思って早めにあきらめて寝ることもあります。 一般的に、猫にはクールでツンデレなイメージがありますが、実際には猫は自分の気持ちをボディランゲージで上手に表現する達人です。 愛猫の行動を注意深く観察することで、猫が何を求めているのかや、どうやってコミュニケーションを取ればよいのかを理解することができます。 これにより、猫との生活をより楽しむことができます。 また、猫が身体をこすりつけてくるのは、その猫がご機嫌な証拠です。 また、猫が喉をゴロゴロと鳴らすのは、安心している時や眠い時、気持ちが良い時などの表現です。 低い鳴き声は威嚇、警戒、不安を、高い鳴き声は欲求、甘え、危険を表します。 以上のポイントを覚えておくと、猫とのコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。  

猫の分離不安症の解説:症状の確認と対処法

猫の分離不安症の解説:症状の確認と対処法 犬によく見られる分離不安症という病気をご存知でしょうか。 これは、飼い主への過度の依存がある犬が、飼い主が留守になると吠え続けたり、トイレの粗相をしたり、家具を噛んだりして精神的な問題行動を示す状態を指します。 これまでは犬によくある症状として知られていましたが、最近では猫の問題行動としても相談が増えてきています。 今回は、猫の分離不安症に対する取り組みや治療方法についてお伝えします。 猫の分離不安症の症状チェックリスト 分離不安症は、同居人(飼い主)が留守になり、猫が一人ぼっちにされることに強い不安を感じ、その不安やストレスを物に執着する行動や自傷行為によって紛らわそうとする病気です。 同居人が家を離れようとすると、猫は不安定な行動を示し、鳴いたり、足元に寄り添って離れようとしません。 また、留守中に次のような行動が見られる場合、この病気が疑われます。 – 大きな声で鳴き続ける – 物を落として壊したり傷つけたりする – トイレ以外で粗相する – 不妊手術を受けているにもかかわらず、服や壁にスプレーする – 過度に自分の身体を舐めたり、噛むことで傷つける – 人に対して攻撃的な態度を示す – 不安から食欲が減退したり、食べたものを吐くこと – 特発性出血性膀胱炎などの症状が見られる 猫の分離不安症の原因とは? 分離不安症の原因として考えられるのは、猫が元々依存心が強く、甘えん坊な性格であることや、子猫の頃から一人っ子として育てられ、過保護にされたことです。 猫は普通、一定の年齢になると母猫は子猫を置いて移動し、自分のテリトリーから離れるようになります。 しかし、このような経験のない猫は、いつもそばにいるはずの飼い主(母猫の代わり)がいなくなると不安になり、どう行動すれば良いかわからなくなり、問題行動を起こすのです。 猫の分離不安症の問題として困ること 猫が分離不安症である場合、飼い主が不在の際に猫が不安を感じるため、その行動が問題となることがあります。 例えば、猫が鳴き続けたり、家具を傷つけたり、排泄物を不適切な場所に置いたりすることがあります。 また、猫が病気になった際には、飼い主から離れることで不安を感じ、治療に協力的でなくなってしまうこともあります。 問題行動の解消方法として試したいこと 以下の方法を試して、猫の分離不安症の問題行動を解消させることができるかもしれません。 1.猫のテリトリーとなるケージを用意する 飼い主の在宅/不在に関わらず、猫が安心して過ごせるスペースとして、ケージを準備します。 ケージは2〜3段の大きなもので、トイレが置けるスペースも必要です。 最初は飼い主のニオイのついた物を猫ベッドに入れておき、飼い主が一番滞在時間の長い部屋にケージを置きます。 猫は1日数時間だけケージの中で過ごし、それ以外の時間は自由に出入りできるようにします。 ただし、食事や水はケージ内で摂らせます。 ケージを自分の安全なテリトリーとして認識できれば、留守番中も猫は安心して過ごせるでしょう。 ケージ内には、猫が快適に過ごせるようにハンモックなども設置します。 2.決まった時間帯に遊ぶ 毎日、決まった時間帯に飼い主が猫と10分程度、じっくりと遊ぶ時間を作りましょう。 この時間は猫にとっての楽しい時間になるよう、猫が一番好きな遊び方を見つけてあげてください。 しっかりと猫と向き合い、猫の相手をすることで、猫は飼い主との絆を感じ、不安を和らげることができるでしょう。 以上の方法を試して、猫の分離不安症の問題行動を改善することができます。 ただし、猫の個体によって効果が異なる場合もありますので、注意が必要です。 また、猫の問題行動が改善されない場合は、動物行動学の専門家や獣医師に相談してみることもおすすめです。 猫のストレスを軽減させる方法 猫がストレスを感じることなく外出するためには、いくつかのポイントに気を付ける必要があります。 1.猫が同居人が外出することや長時間留守であることを理解できるようにします。 例えば、出かける前にラジオをつけたり、電気をつけっぱなしにしておいたりすると、猫はすぐに帰ってくることを予測することができます。 これにより、猫の不安を軽減することができます。 2.帰宅したときに猫が喜んで甘えてきたとしても、すぐに相手せずに猫の興奮が収まってから接するようにしましょう。 猫は興奮している状態では刺激されることが多く、逆にストレスを感じることもあります。 3.万が一、猫が粗相をしてしまったり、物を壊してしまった場合でも、冷静に片付けましょう。 猫にとってはその場で叱られても後から叱られても同じように理解することはできません。 そのため、叱ることで猫に対して余計なプレッシャーを与えることなく、冷静に対応することが大切です。 4.もし新しく猫を迎える場合、特に成猫同士の相性には注意が必要です。 お試しトライアルを行うことで猫同士の相性を確認することができます。 また、新しい猫を迎える場合でも、先住の猫を優先させることが重要です。 名前を呼んだり、かわいがったりすることで、先住猫に対して特別な扱いをすることが大切です。 5.もし試行錯誤しても猫の行動に変化がない場合は、動物病院に相談してみましょう。 動物病院では、精神安定剤などの薬を使用した治療が行われることもあります。 猫の分離不安症を軽減するためには、猫が熱中できるお気に入りのものを見つけることが効果的です。 同居人以外にも、猫が好きなものを見つけて猫の注意をそらすことができれば、猫は自身を納得させてリラックスすることができるでしょう。  

猫の抜け毛対策、やるなら「今でしょ!」

猫の抜け毛対策、やるなら「今でしょ!」 猫はもともと抜け毛が多い動物です。 特に春から秋にかけては、大量の毛が抜ける換毛期を迎えます。 抜け毛は家中に散らばり、ソファーや洋服にもつきます。 そのため、猫を飼っている人は外出前に全身コロコロ粘着テープで毛を取る必要があります。 猫の健康を守るためにも必要なグルーミング そもそもこの抜け毛ですが、猫の体に深刻な問題を引き起こすことがあります。 猫はセルフグルーミングとして全身の毛を舐めますが、換毛期にはいつもより多くの抜け毛を舐め取り飲み込んでしまいます。 通常は、舐めた毛は吐いたり、便に混ざって排出されますが、多量の毛が胃や腸にたまってしまうと、深刻な状態になります。 「なんだか食欲がないなぁ~」「いつもよりおとなしいけど、どうかしたのかな?」と心配になり、動物病院に連れて行っても、毛球はレントゲンに映らず、原因がなかなか特定できないことがあります。 したがって、猫の毛が抜ける時期には、普段以上に丁寧にグルーミングし、一気に毛を取り除くことが大切です。 また、猫の体に触れることで、健康状態もチェックすることができます。 用意するもの グルーミングには、コーム(クシ)が使えますが、写真で使用しているファーミネーターと呼ばれる道具を使うと、便利です。 ファーミネーターはクシ状になっており、猫の皮膚への負担は少ないです。 力を入れずに毛並みに沿って流すだけで、たくさんの毛が取れます。 5分程度梳かすだけで、ほらこれです。 ファーミネーターは、外側の硬い毛であるオーバーコートだけでなく、内側のアンダーコートも取り除いてくれます。 ずっと軽くなったら、次にはコロコロの粘着テープを使用します。 猫の毛玉を吐き出させるための方法 猫の毛玉を取るためには、猫には強力なテープではなく、やさしいテープを使用することが大切です。 テープを毛に沿って優しく転がすことで、毛玉を取り除くことができます。 しかし、実は特別な道具を使わずに、素手でも毛玉を取ることができます。 その際のポイントは、手をわずかに湿らせておくことです。 猫が体を触られることを好む場合は、毎日5分間、手のひらや指で全身マッサージを行うことで、余分な毛を取り除くことができます。 この際も、猫の毛の流れにそって行うことが重要です。 猫の毛を吐き出させる助けとなるアイテム 猫の草(エン麦などとも呼ばれます)は、市販されています。 猫の中には全く興味を示さない個体もいますが、もし猫が好むのであれば与えることができます。 この草の葉には細かいトゲトゲがあり、これが猫の胃を刺激して、吐きやすくさせます。 ただし、特に栄養成分があるわけではないので、必ずしも与える必要はありません。 ただし、猫が嘔吐したいとしてもなかなか吐けない場合などに与えることで、毛玉を吐き出しやすくする助けになります。 さらに、毛玉を排出しやすくするためのサプリメントなども販売されています。 最後の手段はシャンプー 日常的にブラッシングをして、手グシをしてもなお抜けてくる猫の毛。 また、猫の体がべたついてきたと感じた場合には、シャンプーをすることを検討してください。 シャンプーの方法と注意点 猫のシャンプーを行う際には、以下のポイントに注意してください。 1. 必要な道具を事前に用意しておくことは、シャンプーを迅速に終わらせるために重要です。 シャンプー剤、タオル、ドライヤーなどを用意しておくことをおすすめします。 2. 爪を切ることや耳掃除を済ませておくことも重要です。 これにより、シャンプー中に傷つけてしまったり、水が耳に入ってしまうのを防ぐことができます。 3. 桶などの大きな容器にシャンプー剤を溶かし、そこに猫をゆっくりと入れて毛に水分を馴染ませる方法もあります。 もしくは、水を怖がって暴れてしまう場合は、シャンプー剤を桶の中につけ、地肌をマッサージしながらもみ洗いすることもできます。 4. シャンプー剤は毛がキシキシ感じるほど丁寧に何度も洗い流すことが大切です。 これにより、汚れや皮脂をしっかりと取り除くことができます。 5. リンス代わりにお酢を数滴垂したお湯に浸す方法もあります。 お酢の成分によって、毛のコンディションを整えることができます。 6. タオルを何枚も使用して水分を取り、猫が嫌がらなければドライヤーを使用して丁寧に乾かすことが大切です。 これにより、さっぱりとした清潔な毛並みを保つことができます。 以上の手順を実施した後、猫が完全に乾いたら再度丁寧にコーミングしてください。 コーミングをすることで、余分な毛や抜け毛を取り除くことができます。 また、シャンプーのタイミングとしては、梅雨の晴れ間などの湿度が低い日に行うことをおすすめします。 これにより、猫が快適に過ごせるようにすることができます。 猫のお手入れには工夫が必要ですので、暑い夏の日々を快適に過ごせるように注意しましょう。  

猫の成長段階と必要なケア・サポート

猫の成長段階と必要なケア・サポート 猫の成長段階とは、猫の年齢の数え方や平均寿命について知ることが重要です。 猫は人間と比べると、成長が速く、年をとります。 子猫の時は可愛らしい存在ですが、あっという間に青年期や老年期になってしまいます。 このように、猫の成長段階に応じた適切なライフサポートを行うことが必要です。 まず、子猫時代のケア・サポートについて説明します。 誕生時はまだ目や耳が機能していないため、母親の初乳に含まれる移行免疫を3日以上与えるようにしましょう。 生後4~12日頃には耳が聞こえるようになり、目も開くようになりますが、まだよく見えません。 首も座り、少しずつ脚を使うようになりますが、ほとんど一日中お乳を飲んで眠っています。 その後、3~4週目には歯が生え始め、動体視力がついて動くものに興味を示してきます。 また、自分で身体を身入れ始める時期でもあります。 さらに、5~6週目には爪の出し入れができるようになり、爪研ぎを始めます。 活発に動き回り、色々なものに噛みつきたがるようにもなります。 この時期には、爪研ぎやトイレのしつけを始めることが重要です。 また、1回目の駆虫も行います。 食事に関しては、3か月までベビー用フードを与えるようにしましょう。 さらに、8週目には1回目のワクチン接種や2回目の駆虫を行います。 この時期には、兄弟や親との狩り遊びを通じて社会化をする大切な時期です。 もし迷子になった場合に備えて、マイクロチップの挿入と登録も必要です。 12週目になると、親から離れて遊ぶ時間が長くなります。 2回目のワクチン接種と駆虫も行います。 もしブリーダーやショップから子猫を購入する場合は、この時期を目安に親と離すべきです。 猫同士の社会生活を経験した子猫は、性格が安定している傾向があります。 成猫時代のケア・サポート 生後8か月くらい~7歳くらい ■9か月 猫の駆虫を行い、その後も年に4回駆虫をする習慣を身につけましょう。 避妊や去勢手術を受けた猫は太りやすい傾向があるため、子猫用のフードから成猫用やライト食に切り替えましょう。 ■2歳以降 2回目のワクチン接種から1年後、そして以降は毎年1回のワクチン接種が必要です。 ワクチン接種と同時に健康診断を受け、健康状態を把握しておきましょう。 1歳を過ぎると猫の免疫状態は安定してきます。 また、1歳から7歳くらいまでが猫の健康状態が最も安定する時期です。 6か月に1回は体重を量り、急激な増減がないかに注意しましょう。 さらに、1歳、3歳、5歳、7歳というように2年ごとに健康診断を受けることがおすすめです。 初老期の猫のケア・サポート 7歳くらい~11歳くらい ■初老期の猫 猫が8歳からの年齢になると毎年の健康診断を受け、老後を穏やかに過ごすための準備を始めましょう。 早く老いが進む個体の場合、老いの兆候が見受けられるかもしれません。 猫の年齢に適した食事に変えることも大切です。 また、歯の衰えが始まる年齢でもありますので、麻酔を耐える健康状態であれば、歯石除去を行うことをおすすめします。 体重の測定は3か月に1回行いましょう。 老齢期の猫のケア・サポート 11歳以上~ ■老齢期の猫 猫が11歳を超えた場合は、半年に1回ほど動物病院で健康診断を受けさせてください。 これにより、猫の健康状態を定期的にチェックすることができます。 また、老齢の猫には個体差がありますので、病状や体調に応じた管理やケアが必要です。 いずれ訪れる寿命……猫に健康で長生きしてもらうために まだ若い猫と一緒に暮らしている方は、これからも猫が健康で長く生きるための飼い方をしましょう。 猫を元気に保つためにはいくつかのポイントがあります。 ■室内飼育する 外で暮らす猫の平均寿命は4~6歳です。 一方、室内で飼育することで特に持病がなければ平均14~16歳まで生きることができます。 猫を長生きさせるためには室内だけで飼育しましょう。 外の危険から猫を守ることができ、ストレスも軽減されます。 ■年齢・飼い方・環境に合わせた食事を与える 人間と同じように、子供と成人・老人では必要なカロリーや栄養素が異なります。 同様に、猫も年齢や飼い方、環境に合わせた食事が重要です。 老齢猫には少量でも吸収力の高い、質の良い蛋白質の食事が必要です。 また、一度にたくさん食べられなくなっていくこともあるので、食事の量を減らして、回数を増やしてあげると良いでしょう。 ■定期的に健康チェックを行う 定期的に獣医師による健康チェックを行いましょう。 腎臓や肝臓の様子を確認し、必要であれば専用の療法食を食べさせることで寿命を延ばすこともできます。 また、体重の急激な減少があれば、すぐに受診するようにしましょう。 ■毛のケアをする 老化する猫は毛のケアをしてあげることも重要です。 1日1回はクシで身体の毛を梳かし、皮膚を刺激して血行を良くしましょう。 ただし、体力が落ちてきている猫にはシャンプーは避けましょう。 蒸しタオルなどで身体を拭く程度にとどめ、ストレスをかけないようにしましょう。 大切なのは、老いが病気ではなく、自然な姿だと受け入れることです。 飼い主としては、猫がくる日の別れまでの時間を大切に過ごし、猫にとって快適な環境を提供してあげましょう。 猫の健康管理に必要なポイント 猫には成猫用のフードや子猫用のフード、ライト食や高齢猫用のフードがありますので、それぞれの年齢や状況に合わせた食事を与えましょう。 また、常に新鮮な水を用意して、猫がいつでも飲むことができるようにしましょう。 高齢猫のケアについて 高齢になると腎臓の病気を抱える猫が増えることがあります。 猫の腎臓機能を維持するためには、いつでも新鮮な水を飲むことができる環境を整える必要があります。 適度な運動をさせる 適切な運動は猫の健康にとって非常に重要です。 高齢になると猫はますます動かなくなる傾向がありますが、日常的におもちゃなどで遊びを提供し、定期的に身体を動かす習慣をつけましょう。 健康状態のチェック 猫の健康状態をチェックするためには、毎日猫の身体を触って触診し、目で見て様子を確認しましょう。 定期的な健康診断の受診 早期発見と治療のために、定期的に動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。 猫が7歳を過ぎたら、2年に1度の受診が適しており、11歳を過ぎたら1年に1度、さらに11歳以上なら半年に1度の受診が適切です。 定期的なワクチン接種・駆虫の実施 定期的なワクチン接種や駆虫も忘れずに行いましょう。 これらの予防措置は猫の免疫力を高め、病気や寄生虫感染を防ぐ役割を果たします。 適切な時期での不妊手術 避妊・去勢手術を行うことで、猫の寿命が長くなると言われています。 また、適切な時期に手術を行うことで、猫はストレスの少ない穏やかな生活を送ることができます。  

猫の爪とぎのしつけ方

猫の爪とぎのしつけ方 猫が爪とぎをするのは、爪を尖らせるためや縄張りのニオイをつけるためなど、猫の習性の一部です。 猫が家に来たら、すぐに爪とぎの場所を教え、その場所で爪とぎをするようにしつけましょう。 猫に身につけてほしいしつけの一つは、決まった場所での爪とぎです。 猫との共同生活を始める瞬間から、爪とぎのしつけを始めることが必要です。 定期的に猫の爪を切ることで、望ましくない場所での爪とぎによる被害を最小限に抑えることができます。 猫が爪とぎをする理由は? 狩猟動物である猫にとって、爪は重要な攻撃の武器です。 木に登るためや地面をしっかりとつかむためにも、爪は欠かせない役割を果たします。 猫の爪は複数の層になっており、爪とぎという行動により、一番上の古くなった爪を剥がし、内側にピンピンと尖った爪を出すことができます。 また、爪とぎをする際に自分のニオイを放出し、肉球の間などの臭腺から自分の縄張りを示す印をつけます。 初めての場所には自分のニオイがないと安心できないため、猫はあちこちで爪とぎをしますが、慣れ親しんだ場所にはお気に入りの爪とぎスポットがあります。 さらに、ストレス解消や同居人への無言のアピールとして、猫が爪とぎをすることもあります。 猫が好む爪とぎの場所は? 外にいる猫は、木など爪が刺さりやすい素材の場所で好んで爪とぎをします。 硬い素材やツルツルした表面では爪とぎをしません。 したがって、猫が爪とぎを絶対にしてほしくない場所には、猫が興味を持たない素材でカバーすると効果的です。 定期的に爪を切りましょう もしも望ましくない場所で爪とぎをしてしまったとしても、定期的に猫の爪を切ることで被害を最小限に抑えることができます。 子猫は成猫に比べて爪の成長が早いため、特に注意が必要です。 猫の爪は個体によっては1~2本だけが長くなることがあります。 また、片手だけが長くなる場合もあるんですよ。 愛猫の爪を適切な間隔で切るためには、猫がよく爪とぎをすることが大切です。 爪とぎをすることで爪が伸びるスピードも速くなるので、定期的に観察しましょう。 猫の爪とぎを教える方法はいくつかありますが、子猫や新しい環境で初めて爪とぎをする場合は以下のようになります。 まず最初に、猫が爪とぎをして良い場所を教えましょう。 爪が引っかかる素材の爪とぎ台が必要です。 木製や絨毯、麻縄などが適切な素材です。 もちろん、ペットショップで販売されている猫用の爪とぎ台を使っても構いません。 ただし、100円ショップやDIY店などで安価に手に入る絨毯の切れ端などでも十分です。 爪とぎは消耗品なので、猫が好み、気に入ってくれるものであれば問題ありません。 また、見た目も楽しく猫が喜ぶようなキャットタワー型の爪とぎ台も有効です。 猫は高い場所で体を伸ばして爪とぎすることを好むので、柱やケージの側面にも爪とぎを許容できる場所を作りましょう。 次に、先程設置した爪とぎ台の前に、端切れの絨毯を敷きます。 猫を立ち上げて、片方の手の爪を出して「ツァイ、ツァイ」と爪とぎの仕方を示します。 猫が爪をとぐまねをするために、手で絨毯に触れさせます。 もし猫が他の場所で爪とぎしようとしたら、すぐに指定した爪とぎ場所に連れて行き、正しい爪とぎのまねをさせましょう。 さらに、爪とぎ台の素材にはマタタビの粉を少量振りかけて猫に嗅がせると、より効果的です。 このようなトレーニングを1週間程度続けると、猫は指定した場所で爪とぎをすることを覚えます。 もし他の場所で爪とぎを始めたら、少し大きな声で「そこはダメよ」と注意し、指定した爪とぎ場所に連れて行きましょう。 ただし、飼い主が鼻ピンをしたり、猫の頭やお尻をたたいたりしても、猫は覚えません。 むしろ、飼い主があわてて近づいてくる行動によって猫は不安を感じ、ストレスを抱える可能性があるので注意しましょう。 猫が「して欲しくない場所」で爪とぎをする習慣が付いている場合、それは彼らにとって自分のなわばりを示す場所になっています。 新しい場所に誘導することは難しいかもしれませんが、一度は決めた特定の場所を作ってみて、そこで爪とぎができるかどうか試してみましょう。 おそらく、新しい場所でも爪をとぐようになるかもしれません。 ただし、猫が気に入っている場所で爪をとりに行く場合は、工夫が必要です。 例えば、ソファの角で爪とぎをする場合は、人が座らない時間帯に大きなビニールクロスなどでソファを覆うことができます。 つるつるしたビニールクロスは、猫が爪とぎをする気にならない素材です。 壁の場合は、通販などで入手できる爪とぎ防止用のシートやアクリル板を貼り付けることもできます。 もし畳で爪とぎをする習慣が付いてしまっている場合は、いつでも張り替えられる安価な絨毯を置いて、そこを爪とぎの場所にすることもできます。 例えば、もしソファの角で猫が爪とぎをしている場合、人が座らない時間帯には大きなビニールクロスなどでソファを覆うことができます。 つるつるしたビニールクロスは、猫が爪とぎをする気にならない素材です。 また、壁などの場合は、通販などで入手できる爪とぎ防止用のシートやアクリル板などを貼り付けることができます。 畳の上で猫が爪とぎする習慣があれば、いつでも張り替えることができる安価な絨毯を敷いて、そこを爪とぎの場所にすることもできます。 また、猫が爪とぎをする時の好ましいタイミングは、寝起きに伸びをしながら、食後にリラックスした気分で、遊ぶ前になることが多いです。 そのため、猫の生活エリアの中で、猫が爪とぎをしたくなる可能性が最も高い場所に爪とぎを配置することが重要です。 爪とぎは猫に使わせるのではなく、猫自身が使いたくなる場所に置く方が効果的です。 さらに、猫の爪カバーという商品も販売されています。 色鮮やかな爪カバーをつけている猫はとても可愛らしいですが、爪切り自体を嫌がる猫も多いですよね。 爪カバーを購入する前に、一緒に暮らしている猫が爪カバーを装着することに抵抗がないか考えてから、購入することを検討しましょう。 しかし、絶対にしてはいけないことは、爪切除手術です。 爪がなければ爪とぎによる被害がなくなるというわけではありません。 爪切除や深趾屈筋腱の切除手術を行うことは絶対に避けてください。 爪を抜く手術は痛みを伴うもので、猫にとって非常に苦痛です。 全ての爪を抜かれた猫は、しばらく歩くことさえできません。 猫は自分の意思で自在に爪を出したり引っ込めたりします。 爪を抜くことで、猫の本能的な衝動を満たすことができず、精神的なストレスやショックを引き起こすリスクが非常に高いです。 どんなしつけ方法を選ぶにしても、愛猫の性格や日常生活の習慣をよく観察し、その猫が自然と行いたくなるようにしつけることが最も効果的です。 とくに爪とぎは猫の本能的な行動の一つですので、完全にやめさせることはできません。 ただし、猫は家具を傷つけたり、飼い主を不快にさせるために爪とぎを行っているわけではありませんので、その点を理解してください。  

猫の車嫌いをどうする?ドライブに慣れさせる方法

猫の車嫌いをどうする?ドライブに慣れさせる方法 猫は基本的に狭い場所や慣れ親しんだ場所を好む生き物であり、環境の変化によって不安やストレスを感じることがあります。 ワクチン接種や動物病院への連れて行きも、猫にとっては大変なものとなってしまいます。 猫の性格によっては、成猫になってから外出を好むようにすることは非常に難しいです。 しかし、もし将来の旅行などで猫を一緒に連れていきたいという希望がある場合、まだ子猫であれば今から訓練を行うことで、車での外出に慣れさせることができるかもしれません。 今回は、子猫を外出を好むようにするための方法をご紹介します。 ※ただし、本来警戒心が非常に強く臆病な性格の猫の場合、外出の訓練は大きなストレスとなる可能性があり、病気を引き起こす可能性があるため、そのような場合は無理強いをせずに諦めましょう。 車嫌いな猫とドライブする方法:ハーネスに馴れさせる 猫は頭が小さく、首輪だとすぐに抜けてしまうことがあります。 ですので、子猫のうちから前足を通すタイプの胴輪であるハーネスに馴れさせましょう。 初めてハーネスをつけた時には、猫の身体が硬直し、全く動くことができなくなることもあります。 ですが、毎日5〜10分程度で少しずつ慣れさせていきましょう。 ただし、早く馴らすために長時間つけっぱなしにするのは避けてください。 それでは猫が嫌悪感を抱いてしまいます。 ※猫が将来的に問題なく連れ出せるようになったとしても、猫がいつパニック状態になるか予測できないため、外出時には必ずハーネスとリードを装着しましょう。 車嫌いな猫とドライブする方法:キャリーに馴れさせる 自由に動き回ることができる大きなキャリーの方が、猫が快適に過ごせると考えがちですが、慣れていない猫にとっては、身体がジャストフィットするか、少し狭い程度のキャリーの方が安心できます。 もしあなたが持っているキャリーが大きい場合は、中に毛布やバスタオルを詰め込んで、猫の居住スペースを狭めることで安心感を与えることができます。 車に慣れさせる方法:猫の車酔い対策 猫にはハーネスとリードをつけたままでキャリーに入れ、車に乗せます。 エンジンをかけず、優しく声をかけたり撫でたりして、猫をリラックスさせます。 この手順を毎日1週間ほど繰り返し、猫がキャリーや車に慣れたら、エンジンをかけますが、車を動かしません。 この状態も1週間ほど継続し、猫がエンジン音や振動に慣れたら、車を10分ほど走らせます。 ただし、スピードは控えめにし、カーブでは遠心力が猫にかからないように注意します。 これらの手順を問題なくクリアしたら、徐々に車で走る時間を増やしていきます。 車で移動する際に注意すべきは、猫の口元です。 車酔いしている場合、最初はヨダレや泡を吹き、その後は吐いたり、オシッコやウンチをすることもあります。 猫の車酔いは、薬や慣れで完全に治すのが難しいです。 酷い場合、キャリーに入れただけでヨダレが出始めることもあります。 そのため、車酔いが分かった場合は、緊急の場合以外は車に乗せることを諦めるべきです。 車に慣れている猫であれば、このような手順を経て徐々に車に慣れさせることで、一緒にお出かけができるようになります。 ただし、外に出た際に非常に緊張したり、警戒したり、威嚇する態度を見せる場合は、連れ出さない方が安全です。 また、どんな場面でも必ずハーネスとリードを外さないように注意しましょう。 猫は呼び戻すことができませんので、注意が必要です。  

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